2014年度エキスパートセミナー後記

2014年度エキスパートセミナー

2014年度麻酔科エキスパートセミナーを,12月20日(土)に開催しました。今回も北は埼玉、南は熊本から、61名にご参加いただきました。今年も半数以上が広島県外からの参加者(33名)でした。毎年のことですが、広島在住の麻酔科医ももう少し頑張って欲しいと思います。

今回は、午前中のセミナーを臨床研究棟第4講義室で、午後からのハンズオンを新外来棟5階の会議室1-3で行いました。事前参加登録いただいたメールアドレスを利用して案内の地図を添付書類でお送りしていましたが、昨年とは異なる講義室であったため、迷った方がおられました。来年は、WEBサイト上に地図も掲載したいと思います。

コピペでない英語論文作成法、麻酔科医として知っておきたいワザ、声に出して読みたい麻酔チャート 2014冬、とレクチャー形式の講演を行いました。午後からは、「ぼくがブロックをやめた理由」「体幹部神経ブロックの進歩」というレクチャーをいただいた後、「エコーガイド下末梢神経ブロック」のモデルさんを使って超音波でブロックを行うための画像を描出するハンズオンを行い、終了したのは予定通り17:30でした。

今回の朝一番のレクチャーは「コピペでない英語論文作成法」という、今年話題になったコピペの医学論文に批判を込めた講演でした。エキスパートセミナーの前日12/19に、理研からSTAP細胞が証明できない旨の発表があり、リアルな内容も手伝って、受講生の皆さんからは、気をつけなければいけないという様な声が聞かれました。自分では引用をつけたつもりでつけていなかった、他人の表現を真似したら、そのまま同じ文章を引用もなしに投稿していたなどということがあります。故意に行ったわけではないが結果的にそうなっているのは注意不足です。様々な、英語論文作成に関するノウハウを紹介いただきました。河本先生、ありがとうございました。

森本先生に担当いただいた「麻酔科医として知っておきたいワザ」は、題名の通り麻酔科医として求められるワザをお話しいただきました。元ネタは、同名の書籍「麻酔科医として知っておきたいワザ22(克誠堂出版)」と、ご自身の経験から厳選したネタをご披露いただきました。どのワザも、麻酔科医にとっては必要で、麻酔だけをかけていてはいけない、もっと俯瞰的に物事を見つめなければいけないとのメッセージだと受け取りました。森本先生、いつもありがとうございます。

ランチョンセミナーでは「声に出して読む麻酔チャート」を讃岐と佐伯先生が担当しました。症例を担当した先生(誰が担当したか分からないようには提示されていたが。。。)にとっては、声に出して読まれたくない内容が盛り込まれていました。しかし、こういった症例提示は、実際にあった症例からのフィードバックであるため、心に響きます。今後とも続けていきたい手法でありセミナーであると思いました。佐伯先生、ありがとうございました。

午後からの、超音波ガイド下末梢神経ブロックの講師は、広島で麻酔科医としての手ほどきを受けた後、日本全国で活躍している2名をお招きしました。広島凱旋シリーズです。「ぼくがブロックをやめた理由」を講演いただいた酒井先生は、神経ブロックは患者さんのためにあることを再認識させる内容の講演でした。ブロックを突き詰めていくとブロックができること以上に様々な社会的要因を考えて行かなければならないというメッセージでした。「体幹部神経ブロックの進歩」をご講演いただいた柴田先生は、体幹神経ブロックの様々なバリエーションをご紹介いただきました。コツが随所にちりばめられていて、受講者からもわかりやすいとの評価を得ました。ハンズオンの講師は、午前中のワザをお話しいただいた、森本康裕先生、柴田康之先生、酒井規広先生と末梢神経ブロック登竜門の仕掛け人、上嶋浩順先生、武田泰子先生、滝本佳予先生をはじめ、日本全国の麻酔科医の先生が努めて下さいました。受講者には、末梢神経ブロックに関しては様々なレベルの先生がおられたようですが、自由な形式で質疑応答を加えながら、実際の穿刺時の画像を出して下さいました。受講生の枠としてはハンズオン枠と見学枠に分けていたのですが、十分な時間があったこと、決まったテーマがなかったことなどから、全員が実際にハンズオン枠として参加できたようです。従来とは違った雰囲気がありました。6ブースで講師が5ブース、1ブースは自由スキャンのブースとしました。エコーもソノサイト社のM-turbo、S-nerveやEDGE、最新式のX-PORTEまであり、使い放題、スキャン放題の贅沢な時間でした。講師の先生方、モデルの方々、ありがとうございました。

懇親会は、一昨年までは、講師の先生方をおもてなしするささやかな会だったのですが、どこかのオフ会の様な盛り上がりを見せたため、今年も懇親会を企画しました。麻酔科領域の広島オフ会のノリでした。若い先生方の参加が少ないのが、残念でした。全国から来られている熱い麻酔科医の話がタダで聴ける機会です。懇親会での話題もとても勉強になりました。

来年もまた、冬頃に2015年度エキスパートセミナーを開催予定ですので、WEBでの案内に注意していただければと思います。
県内、県外からの多くの方々の参加をお待ちしています。(担当 讃岐美智義)

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