麻酔は全身麻酔と局所麻酔に分けられることが知られています。本日はそれについて少し紹介します。
全身麻酔と局所麻酔は、単独で、または組み合わせて使用できます。
また、手術中の全身状態によって麻酔方法が変わる場合があります。
患者ごとに、麻酔科医が最も安全な麻酔法を選択します。
一般的に、局所麻酔は小手術に使用され、全身麻酔は腹部、胸部、脊椎、顎/顔面、および脳の手術に使用されます。
また、へその下の手術（婦人科疾患、虫垂炎、痔核、下肢骨折）では、局所麻酔で脊椎麻酔や硬膜外麻酔を単独で行うことが多いですが、全身麻酔や局所麻酔を併用することも多いです。
子供の場合
小児は通常、全身麻酔下で手術を受けます。 施術に対する不安や恐怖を取り除き、眠っている間に施術ができるようにするためです。 ただし、子供がよく知っていて手術時間が短い場合は、局所麻酔を選択できます。
全身麻酔について
①麻酔を開始します
酸素を吸入するためにマスクを鼻と口にかぶせます。 リラックスしてゆっくり呼吸してください。
意識を失う薬を飲むと、知らずのうちに眠ってしまいます。
②シュノーケルやマスクの挿入
口からチューブを挿入し、酸素を確実に通過させます。 その際、歯が丈夫でなかったり、緩んでいたりすると、欠けたり抜けたりすることがありますので、手術前に事前にお知らせください。
③手術が行われます
手術中は、有能な麻酔科医が患者様の状態や手術の進行状況に細心を注意し、麻酔深度や人工呼吸条件を適切に調整し、最良の麻酔状態を維持します。
局所麻酔を使用しない場合は、手術後に行います。
局所麻酔について
硬膜外麻酔
硬膜外麻酔は、脊髄の近くの脊柱 (脊椎) の近くにある硬膜外腔に麻酔薬を注入することにより、手術部位の痛みをなくしたり軽減したりする麻酔方法です。
背中にカテーテルと呼ばれる細い管を挿入し、手術部位に応じて麻酔薬を注入します。 カテーテルから麻酔薬を注入し、患者を麻痺させます。
カテーテルを挿入するときは、猫のようにかがみます。 消毒後に鎮痛剤を背中に注射しますので、痛みはありません。
麻酔の効果を確認後、手術を開始します。
脊椎麻酔（下半身麻酔）
脊椎麻酔では、細い針を使用して脊髄の液体で満たされた領域に局所麻酔薬を注入し、脊髄を麻痺させます。
この麻酔期間中 (3 ～ 6 時間) は、感覚が麻痺し、足を動かすことができなくなります。
位置、消毒方法、最初の鎮痛剤注入は硬膜外麻酔と同じです。 麻酔の効果を確認後、手術を開始します。
末梢神経ブロック
これは、神経の経路に沿って麻酔薬を注入して、その領域の痛みを和らげる処置です。 麻酔の範囲は硬膜外麻酔や脊椎麻酔よりも狭く、必要最小限という特徴があります。
末梢神経ブロックは単独で短時間で行うことができますが、手術後の痛みを軽減するために全身麻酔と組み合わせて使用されることがよくあります。
上肢の神経ブロックは、首の横、脇の下、または鎖骨の近くに針を挿入することによって行われます。 下肢神経ブロックでは、足の裏や臀部から針を刺します。 超音波装置（エコー）、電気刺激、X線装置、患者さんの感覚などで確認の上、麻酔を行います。